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zoom RSS 『子猫とイチョウ』

<<   作成日時 : 2012/11/05 13:30   >>

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   私の絵画館 【この一作】 画家の作品と随筆

                                     小 島 け い

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  『子猫とイチョウ』

 今年も九月、大分県飯田高原にある“九州芸術の杜”で、個展をしました。
昨年より3点多く、74点の絵を展示しました。
相変わらず、絵や絵のカード等展示物を送るだけでも大変でしたが、
その後、私たちがギャラリーの2階で宿泊する10日間の食べ物を準備することも、
やはりかなりのものでした。高原では、まわりにお店がなく仕方のないことですが・・・。

 毎年倒れそうになりながら高原にたどり着き、また疲れ果てて帰ってくるのですが、
それでも、店を開いているからこそ、いくつもの出逢いがあります。


 9月17日(火)
 連休の最後の日。その日は皆さん帰り道が気になるのか、
そそくさと帰る方が多いのですが、今日は台風に恐れをなしてか、
来場者そのものがとても少ない一日です。

 そんななか、20年前獣医学科におられた元学生さんが訪ねてきて下さいました。
卒業後も相方とはずっと連絡をとりあって絵のカードもお送りしていましたが、
どうしても原画がみたい、と北九州から台風のなか、いらして下さったのです。
ご一緒のお友だちは動物ももちろん好きだけれど、
絵も好きなので絵をみるのを楽しみに来ました、とおっしゃって下さいました。
そして事実、今まで来られたなかで、最長の時間、絵を楽しんで下さいました。

 彼女は何年か前に動物病院を開業されましたが、実に様々なことがあるようで。
いつかも、風邪で顔はグシャグシャ、足も悪く死にそうな子猫が、
むこうから歩いてきたそうです。
そのまま真っすぐいくと歩道だよと見ていると、
動物病院の前で急に方向を変え、
入り口に続くスロープをヨタヨタ登り、ドアの前でへたりこんでしまったとか。
おかげでその子は命びろいをして、足はピーンとつっぱったままですが、
とても元気に暮らしているそうです。

 以前、家で生まれた子猫の里親さがしの時、
高級そうな服を着たきつそうなお母さんと娘さんに抱かれて、
イヤがったことのない子猫たちが、抱かれるのをいやがり、
次に来られた優しいお母さんの時には抱かれてウットリ。
そのままそのお家の子になったということもあり、
猫には不思議な力があるというのが、その場にいた4人の一致した意見でした。

 またある時には、傷ついた野鳥が飛んできて
何故かドアの前でバサリと倒れたのだそうです。
もちろんその鳥は、手厚い治療を受けた後、元気に飛び立ってゆきました。

 長年飼っていて、獣医としての勉強もさせてもらったという、
深い関わりのあった犬ちゃんショーコちゃんの絵を、
描かせていただくことも嬉しい出来事でしたが、
その病院で、宮崎の動物病院でしていただいているように、
絵のカードのボードを置かせていただくことになり、紹介もOKとのこと。
こんな嬉しいことはありません。

 多くの方に絵を見ていただける機会をいただけたことも、
大変な思いをしながら高原にやってきたおかげだなあ、とつくづく思いました。

 
 イチョウが美しく色づく季節になりました。
今回の絵は、そのイチョウを、子猫たちに見上げてもらいました。




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