『400万人総暴走族』
エッセー みうらみつくに
みうらみつくに
『400万人総暴走族』
インドネシアの東西のほぼ中央に位置するバリは神々の宿る島と言われている。
その島を17年振りに訪れた。
前回と比べると、訪れた先々で垢抜けたというか雰囲気が柔らかくなったように感じた。
21世紀になって神々も柔軟な考えを持つようになったのだろうか。
雰囲気と言えば、10月に予定されている
APEC(Asia-Pacific Economic Cooperation:アジア太平洋経済協力)首脳会議の準備で
今は大忙しといった状況のバリ中心部。
空港も海港も道路も建物も、どこもかしこも工事中である。
その中でのんびりしているな~思われるものが
5月に完成予定とされる全長約10kmの海上高速道路建設工事。
その予定工期は現地の人も眉を寄せる程の超短期。
橋自体はほぼ出来上がっている様子であるが、
そのゲートへ続く道路付近はまだ土のままのぼこぼこの状態である。
首脳会議に間に合えば良いのであろうがちょっと心配である。
更に言えば、この道路が完成すれば交通渋滞はかなり解消するという話しであるが、、、
その点も眉唾ものである。
現在も鉄道が存在しないバリでは、近年の人々の交通手段はバイクか車。
そのどちらも年々増え続けているそうであるが、
特に手に入れ易い原動機付き自転車は
非常に多く往来していて局所的な大混雑に一役買っている。
更に、自動車の合間を縫う様に走っていくので交通事故が多発。
ほとんどが“made in Japan”のバイクの性能の良さに頷けるものの、
いくらなんでも数十センチの間隔でバイクと車が隣り合って
しかも猛スピードで進めば事故にもなるさ。
前後の間隔だって、日本では“あおってる”と言える距離。
恐ろしくて前後も左右も見ていられない。
実際に今回の滞在中、タクシーに乗る私の目前でバイクが車と接触する事故が発生。
しかし接触した車は、痛そうにバイクを起こしている人をそのままにし発進。
私がビックリしていると、タクシーの運転手はよくあることだと教えてくれた。
そういうところから変えていかないと事故も渋滞も減らないと思うが、、、。
滞在中はガルンガンという祝日が重なっていた。
これは日本のお盆に当たるご先祖さまが家に戻る期間で、公共の施設はお休み。
そういった行事を大切にするバリでは帰省する人達で普段にも増しての大混雑。
ふと、タクシーの中から渋滞の先をなんとなく眺めていると
ヘルメットを被っている人とそうでない人がいることに気が付く。
運転手に何故かと聞いてみると、恐ろしいことに、
伝統的な衣類を身にまとっている人はヘルメットを付けなくても警察に捕まることはないらしい。
更に理由を訪ねたところ、回答は
「ヨクワカラナイ!」。
確かに神懸かりな人口400万の島である。
板橋区在住、創作家 みうら みつくに
みうらみつくに
『400万人総暴走族』
インドネシアの東西のほぼ中央に位置するバリは神々の宿る島と言われている。
その島を17年振りに訪れた。
前回と比べると、訪れた先々で垢抜けたというか雰囲気が柔らかくなったように感じた。
21世紀になって神々も柔軟な考えを持つようになったのだろうか。
雰囲気と言えば、10月に予定されている
APEC(Asia-Pacific Economic Cooperation:アジア太平洋経済協力)首脳会議の準備で
今は大忙しといった状況のバリ中心部。
空港も海港も道路も建物も、どこもかしこも工事中である。
その中でのんびりしているな~思われるものが
5月に完成予定とされる全長約10kmの海上高速道路建設工事。
その予定工期は現地の人も眉を寄せる程の超短期。
橋自体はほぼ出来上がっている様子であるが、
そのゲートへ続く道路付近はまだ土のままのぼこぼこの状態である。
首脳会議に間に合えば良いのであろうがちょっと心配である。
更に言えば、この道路が完成すれば交通渋滞はかなり解消するという話しであるが、、、
その点も眉唾ものである。
現在も鉄道が存在しないバリでは、近年の人々の交通手段はバイクか車。
そのどちらも年々増え続けているそうであるが、
特に手に入れ易い原動機付き自転車は
非常に多く往来していて局所的な大混雑に一役買っている。
更に、自動車の合間を縫う様に走っていくので交通事故が多発。
ほとんどが“made in Japan”のバイクの性能の良さに頷けるものの、
いくらなんでも数十センチの間隔でバイクと車が隣り合って
しかも猛スピードで進めば事故にもなるさ。
前後の間隔だって、日本では“あおってる”と言える距離。
恐ろしくて前後も左右も見ていられない。
実際に今回の滞在中、タクシーに乗る私の目前でバイクが車と接触する事故が発生。
しかし接触した車は、痛そうにバイクを起こしている人をそのままにし発進。
私がビックリしていると、タクシーの運転手はよくあることだと教えてくれた。
そういうところから変えていかないと事故も渋滞も減らないと思うが、、、。
滞在中はガルンガンという祝日が重なっていた。
これは日本のお盆に当たるご先祖さまが家に戻る期間で、公共の施設はお休み。
そういった行事を大切にするバリでは帰省する人達で普段にも増しての大混雑。
ふと、タクシーの中から渋滞の先をなんとなく眺めていると
ヘルメットを被っている人とそうでない人がいることに気が付く。
運転手に何故かと聞いてみると、恐ろしいことに、
伝統的な衣類を身にまとっている人はヘルメットを付けなくても警察に捕まることはないらしい。
更に理由を訪ねたところ、回答は
「ヨクワカラナイ!」。
確かに神懸かりな人口400万の島である。
板橋区在住、創作家 みうら みつくに
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