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zoom RSS 「Blowing in the Wind −1語で受け身が完結する動詞blow−」

<<   作成日時 : 2016/10/24 19:49   >>

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南のキャンパスの一室から

南 部 みゆき

「Blowing in the Wind −1語で受け身が完結する動詞blow−」

アメリカのミュージシャン、Bob Dylanさんが歌手としては初めての
ノーベル文学賞を受賞したニュースに、
世界中から驚きの声があがりました。
発表から1週間ほど経った今、
文学賞を選考するスウェーデン・アカデミーが
本人と連絡が取れていないことが、今、新たに世間を騒がせているようです。
沈黙を続けるBob Dylanさんをめぐって、
海外メディアでは「受賞を辞退するのではないか」
という臆測が飛び交っているとか。
それはご本人以外知る由もありません。
それはさて置き、受賞した曲『風に吹かれて』(Blowing in the Wind)を、
7年ほど前に英語の授業で紹介したことがあります。
アメリカ映画『フォレストガンプ/一期一会』(Forrest Gump)
を取り上げた時でした。
劇中で、ジェニーがストリップ劇場でギターの弾き語りで歌っていました。
映画は、アメリカ公民権運動やベトナム戦争などを背景とした
1960年代が時代設定となっています。
授業では、当時にまつわる英文記事を読み、
Bob Dylanさん本人が歌う『風に吹かれて』を動画で見て、
英語歌詞と和訳の確認をさせました。
この曲が、反戦ソングとして当時の若い世代に広く受け入れられた、
という事実を学生たちはどのように受け止めたでしょうか……。
少なくとも、耳に残りやすいあの優しいメロディは、
今の若い世代の人にも受け入れられるようで、
「いい曲だなと思った」、
「自分でもまた、パソコンで動画を見たい」、
「ボブ・ディランの他の曲も聴いてみたいと思った」
などの反応がありました。

今回は、その曲のタイトルにも使われている
動詞の“blow”について少し掘り下げてみたいと思います。
私が中学生の頃、英語の授業で動詞を学んだとき、
「自動詞」と「他動詞」の2種類があることを習いました。
両者の違いを一言で説明すると、動詞のあとに
「目的語」を必要とするかしないか、です。
目的語が付いていればそれは他動詞、付いていなければ自動詞、
という具合に。
授業では、先生が準備された練習問題に、
「下線部の動詞が、自動詞か他動詞かを答えなさい」
とあったのを覚えています。
私たちは機械的に、動詞は自動詞か他動詞かどちらかでしか使われない、
というような感覚を何となく植え付けられました。
そしてずっと後になってから英語の殆どの動詞は
自動詞・他動詞の両方の働きを持つと知ったのでした。

曲のタイトルBlowing in the windに戻りますと、
動詞blowの後ろには目的語がないので、
この場合は自動詞だと分かります。
Oxford Advanced Learner’s Dictionaryでblowを確認すると、
大きく分けて14の項目があり、
3番目に、“to be moved by the wind, somebody’s breath, etc.; to move something in this way”
(風や人の息などによって動かされること、
そのように何かを動かすこと)とあります。
前者の説明が自動詞、後者が他動詞です。
曲のタイトルのblowは自動詞ですから、
風に“動かされる”その動きそのものがblowということになります。
「〜される」と聞くとすぐに、受身形を思い出しがちですが、
動詞1つでそれが完結しています。
その意味で、日本語の曲名「風に吹かれて」はぴったりの翻訳と言えます。





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