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zoom RSS 「Silence is NOT golden.」

<<   作成日時 : 2017/01/09 13:12   >>

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南のキャンパスの一室から

                                     南 部 みゆき

「Silence is NOT golden.」

 年内の授業もあと残り1週間となり、
大学構内でも年の瀬を感じるようになりました。
この時期にもふらっと研究室に立ち寄る学生がいます。
先日は、4,5か月振りくらいに1人の男子学生が研究室にやってきました。
聞けば、解剖学試験の再試験があり、
私が授業で取り上げた英単語が出題され、
「あれだ!」と思い出せたのでお礼に来ました、
とのこと。素人が四苦八苦しながらやっている授業ですが、
このようにわざわざお礼を言いに来てくれると、やはり嬉しいもので、
また新たなエネルギーを充てんしてくれます。

 学生の反応と言えば、最近考えさせられることがいくつかありました。
今月も去年に引き続き、学内の留学生と学生の、
英語による交流の時間を6回設けることができ、全体的に、
活動について学生から高い評価を受けることができました。
日常的に英語を話すことが殆ど無い学生が多数を占めますが、
留学生の人柄にも助けられ、活動は和やかに、
あちこちのグループで笑いの絶えない活発な時間となりました。

 一方でこれからの課題もあります。英語学習者に共通してみられる、
答えや意見を求められて「黙ってしまう」という傾向です。
黙ってしまうのにはおそらく大きく2つあり、
1つは頭の中で日本語で考えをまとめてから話そうとするために、
聞き手側からすると奇異な沈黙が生まれる場合です。
何も言わないのを見て、’”Do you understand my question?”
(質問の意味が分かりますか)と聞かれ、
慌てて“Yeah, Yeah.”と答える学生を何度となく耳にしました。
もう1つは、純粋に英語が聞き取れなかったために、
困惑している場合です。
聞き取れなかった自分に責任を感じ、まさに固まっている状態です。
バランスを考えながら介入しすぎないように手助けすることの
困難さを突き付けられました。
事実、「辛くてたまらないので、次の最後の授業は来なくてもいいですか」
と言ってきた学生が2人いました。
しばらく話をしたのですが、1人の学生は結局現れませんでした。
もう1人の学生は授業終了後に私に、
「ここで逃げたら多分ずっと逃げるだろうし、変わらないと思った。でもやっぱり英語はダメダメでしたー」
と言いました。
確かにその日も、グループ内で返答に詰まって苦しそうではありましたが、
“逃げない”と決心してくれたことのほうが私には何倍もうれしく感じました。

 留学生交流の授業の前に、
今年アカデミー特別名誉賞を受賞した
香港出身のアクション映画スター、ジャッキー・チェンの
英語による受賞スピーチを学生に見せていました。
チェン氏の英語は決して正しくなく、
かなり癖があります。お手本とはお世辞にも言えません。
それでもチェン氏が全米で広く受け入れられているのは、
英語をどれだけ流ちょうに話すかよりも、
「相手に何とかして伝えたい」というその態度に好感を抱かせるからでしょう。
総じて、やはり沈黙は、好ましくない印象を聞き手に与えてしまいます。
「沈黙は金ならず」(Silence is not golden.)ということでしょう。

 最後に、先に少し触れた ”Yeah” ついて少しだけ。
この ”Yeah”という学生の返事も実は少しだけ気になっています。
親近感を持ってもらう意味で、敢えて”Yeah” を使う留学生もいますが、
殆どは母国で医師の免許を取られた方ばかりですので、
自分の意見を求められた場合は、
やはり、”Yeah”ではなく、
相手をしっかり見て”Yes”と言えることも大切なのではないでしょうか。
ただ、今回の場合は普段英語を使わない環境にいる学生たちに、
学内留学生との交流を持ってもらい、
お互いを知って今後につなげるきっかけとすることが目的でしたので、
成功裏に終わったと思います。




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