テーマ:私の徒然草

『わたしの徒然草』 31

   わたしの徒然草 31                                     大 橋 むつお   徒然草 第四十六段  柳原の辺に、強盗法印と号する僧ありけり。度々強盗にあひたるゆゑに、この名をつけにけるとぞ。 上京区の柳原のあたりに、強盗法印と、あだ名を付けられた坊主がいる。 度…
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第三十七段 『今更、かくやは』

   わたしの徒然草 30                                     大 橋 むつお   第三十七段 『今更、かくやは』 朝夕、隔てなく馴れたる人の、ともある時、我に心おき、ひきつくろへるさまに見ゆるこそ、「今更、かくやは」など言ふ人もありぬべけれど、なほ、げにげにしく、よき人かなと覚…
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【徒然草――第四十三段】

   私の徒然草 29                                     大 橋 むつお   徒然草――第四十三段  春の暮つかた、のどやかに艶なる空に、賤しからぬ家の、 奥深く、木立もの古りて、庭に散り萎れたる花見過しがたきを、 さし入りて見れば、南面の格子皆おろしてさびしげなるに、 東…
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徒然草【第四十二段】

   わたしの徒然草 【28】                                      大 橋 むつお   徒然草【第四十二段】  唐橋中将といふ人の子に、行雅僧都とて、教相の人の師する僧ありけり。 気の上る病ありて、年のやうやう闌くる程に、 鼻の中ふたがりて、息も出で難かりければ、 さまざまに…
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徒然草 『第四十一段』 

   『わたしの徒然草』                                     大 橋 むつお   徒然草 第四十一段  五月五日、賀茂の競べ馬を身侍りしに、車の前に雑人立ち隔てて見えざりしかば、 おのおの下りて、埒のきはに寄りたれど、殊に人多く立ち込めて、分け入りぬべきやうもなし。 …
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『徒然草 第四十段』

   わたしの徒然草 23                                      大 橋 むつお   徒然草 第四十段  因幡国に、何の入道とかやいふ者の娘、かたちよしと聞きて、 人あまた言ひわたりけれども、この娘、ただ、栗をのみ食ひて、 更に、米の類を食はざりければ、 「かかる異様の者、人に…
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『わたしの徒然草【第三十九段】』

『わたしの徒然草【第三十九段】』                                     大 橋 むつお 或人、法然上人に、 「念仏の時、睡にをかされて、行を怠り侍る事、いかがして、この障りを止め侍らん」 と申しければ、 「目の覚めたらんほど、念仏し給へ」 と答へられたりける、いと尊かりけり。 …
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『第三十八段 名利に使はれて、閑かなる暇なく、一生を苦しむるこそ、愚かなれ』

   わたしの徒然草21――徒然草 第三十八段                                     大 橋 むつお   『第三十八段 名利に使はれて、閑かなる暇なく、一生を苦しむるこそ、愚かなれ』 これは、ちょっと意訳がいる。 単なる世捨て人の決まり文句ではないだろうと思う。 俗な世…
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第三十七段『今更、かくやは』

  私の徒然草 21                                     大 橋 むつお  第三十七段『今更、かくやは』 朝夕、隔てなく馴れたる人の、ともある時、我に心おき、ひきつくろへるさまに見ゆるこそ、 「今更、かくやは」など言ふ人もありぬべけれど、なほ、げにげにしく、よき人かなと覚ゆる…
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『第三十六段 さもあるべき事なり』

  わたしの徒然草 20                                      大 橋 むつお   『第三十六段 さもあるべき事なり』  さもあるべき事なり、つまり「そういうこともあるべきだ」 「そういうこと」とは、以下の内容である。  あるオッサンが、何かの事情というか、気が乗らなかったの…
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『第三十五段 手のわろき人の、はばからず、文書き散らすは、よし。』

   わたしの徒然草 19                                     大 橋 むつお  じつにありがたい段である。  字や文章のヘタクソなやつが、ばんばん書きちらしているのはいい! と言ってくれている。 まるで、悪筆、乱筆、支離滅裂な戯曲や駄文を書いているわたしに対して、 七百年…
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『第三十四段 甲香は、ほら貝のようなるが……』

 わたしの徒然草 『第三十四段 甲香は、ほら貝のようなるが……』                                     大 橋 むつお  この段は、たった二行の短い段である。  金沢文庫の近くの入り江に甲香(かひかう)という小さな貝が転がっていて、 地元の者は、その蓋のとこを「へなだり」という…
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『第三十三段 今の内裏作り出されて……』

 わたしの徒然草『第三十三段 今の内裏作り出されて……』                                     大 橋 むつお この段は、二条富小路の内裏が、再建されたときのことである。 花園天皇が内裏のお入りになる前に、祖母の玄輝門院が下見をされて、 「あ、閑院殿ののぞき窓のカタチがちゃい…
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『第三十二段 者の陰よりしばし見ゐたるに……』

 わたしの徒然草(16)                                     大 橋 むつお  この三十二段は、分かりにくい段である。  九月二十日の夜に、「あるひと」に誘われて、ぶらっと月見に出た。 ふと思いついて「そのひと」の家の庭に忍び込んだ。 庭は、いささか荒れ果ててはいたが、 焚…
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『第三十一段 今は亡き人なれば、かばかりのことも忘れがたし』

                                    大 橋 むつお  わたしの徒然草 (15)  原文は、簡単である。  「大雪の降った日に、ある(やんごとなき人とも思われる)人に手紙を出したところ、『こんなにも珍しく、雪が降ったのに、そのことに一言も触れていないのはつまらないですねえ』と、返事が返って…
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『第三十段 人の亡き跡ばかり悲しきはなし』

 わたしの徒然草 (14)                                      大 橋 むつお 『第三十段 人の亡き跡ばかり悲しきはなし』 ポツダム少尉という言葉をご存じだろうか。 大東亜戦争の敗戦時、帝国陸海軍を解体するにあたり、現役の軍人の階級を一階級上げた。 その中でも陸…
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『第二十九段 過ぎにし方の恋しさのみぞせんかたなき』

■わたしの徒然草『第二十九段 過ぎにし方の恋しさのみぞせんかたなき』                                    大 橋 むつお  兼好のおっちゃんはだれか親しい人を亡くしたらしく、この二十九段と、三十段はブルーである。  「国体」……おわかりになるだろうか?  国民体育大会…
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『第二十八段――諒闇の年ばかりあはれなることはあらじ』

 ■わたしの徒然草『第二十八段     諒闇の年ばかりあはれなることはあらじ』                                    大 橋 むつお  この二十八段は、後醍醐天皇の母后が亡くなられて、その喪に服した様をジンワリと心にしみるところがあり、ため息のように書かれた段である。  後醍醐天皇は、…
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『亡き人の別れよりもまさりても……』

 わたしの徒然草第二十六段                        大 橋 むつお  徒然草というのは、矛盾やブレが多い。第八段では「色欲は身を滅ぼす!」と宣言し。かと思えば、直後の九段では、最後の一節でこそ、取って付けたように異性への惑いをいさめてはいるが、全編「女は髪のめでたからんこそ……」と、女性の魅力を髪に象徴して…
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『第二十五段 見ぬ古のやんごとなかりけん跡のみぞ……』

 わたしの徒然草(11)                                    大 橋 むつお  ……いと、はかなき。と続くこの第二十五段はセンチメンタルである。それまでは、「古き世のみぞ慕わしき」とか「なまめかしきものなれや」とか、兼好の現在(今)への不満は感じられても、過去への憧憬は、五月の空の鯉のぼりの…
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『見ぬ古のやんごとなかりけん跡のみぞ……』

 わたしの徒然草(11) 第二十五段                                     大 橋 むつお  ……いと、はかなき。と続くこの第二十五段はセンチメンタルである。それまでは、「古き世のみぞ慕わしき」とか「なまめかしきものなれや」とか、兼好の現在(今)への不満は感じられても、過去への憧憬は、五月の…
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『第二十四段・野々宮の斎宮』

 私の徒然草10                                      大 橋 むつお  野々宮の斎宮とは、京都の三大祭りの一つである「葵祭」の実質的主人公である斎宮のことで。平安の昔は天皇のお身内である未婚のお姫さまの一人が選ばれてお勤めになった。恋人があろうが、恋する夢子ちゃんであろうが、選ばれたら最後、…
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『第二十三段――衰えたる末の世とは言え』

                                     大 橋 むつお   久しぶりにトキメイタ!  まことに礼を失するが、兼好のオッチャンにではない。  この『私の徒然草』を書くにあたって、いろんな本を読んでいる。講談社『徒然草』をはじめ、杉本秀太郎氏の『徒然草を読む』、嵐山光三郎氏の『徒然草と方丈…
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『私の徒然草』 08

  第二十二段『何事も古き世のみぞ慕わしき』                                      大 橋 むつお  人間五十七年も生きていると、なにかしら昔のことが懐かしく、良いように思われる。  仕事柄(金にはならないが)芝居を観る機会が多い。二年ほど前までは、病気のせいで、芝居を観る機会は…
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【わたしの徒然草】07

                                     大 橋 むつお  第十五段『しばし旅立ちたるこそ』  どこでもええから、しばらく旅行にいったら、いろいろ発見があって目から鱗の落ちるみたいで、よろしおっせ……と、兼好法師はのたもう。へそ曲がりのわたしは「あれ?」と思った。  兼好法師は、しばしば自分…
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【私の徒然草】6

                                     大 橋 むつお  第十二段『同じ心ならん人と』 ほんとうは、第十三段の『ひとり灯のもとに』と第十四段『和歌こそなほおかしきもの』について書いてみようと思った。しかし、他人(ひと)に語れるほどの読書を質量ともこなしておらず。和歌にいたってはほとんどワカら…
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